老後の楽しみ、「自分だけ楽しい料理」

最近の亀じじいは、料理が楽しい、でも、基礎ができてない。初めの頃、魚を丸ごとペロンと鍋に入れて、「さあたべなちゃい」、とか、牛筋を、そのままにこんで、臭くてしょうがないけど、「さあ食べなちゃい」と若女将にやったもんだから、すっかり恐れられてる。だからじぶんで食べるしかなく、自分以外は食べたことが無い(たしかに、いつも、最後は犬のエサみたいになる)。今は、ほとんど自炊で、たまに外食する、外食すると何食べてもえらいおいしい、つまり、普段まずい物を食べておくと舌もやせて安上がりの舌になるのら、これでいいのら、究極の節約方法ともいえる。料理に目覚めたのは、北浜の北京飯店で皿洗いをはじめてからだ、調理補助もする、米を研ぎ、野菜をゆで、玉ねぎのかわむいて、ジャガイモのかわむいて、ゆで卵作って、ラーメンゆでて、とにかく何をやっても全部目新しくておもしろかった、それが「自分だけ楽しい料理」に目覚めるきっかけだった。

 

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