今は寂しい文鳥の思い出(前編)

文鳥は寂しいそうだ、犬は別に寂しくない、一般的に人は会話を交わす相手がなければ寂しくなるんだろーが、犬はもともと1人が好きなはぐれタイプだから孤独に強い。文鳥はたぶん、そーでないんだろー

犬が初めて古内を見たのは1回生の5月くらいだと思う、角刈りの少年イノシシみたいなかんじで、ミニ遠藤(柔道家)みたいで、豚顔に小さいキラキラ目がついてた(今は寂しい文鳥)。少年のころから目が理知的で、人をよーく見ており、鋭く批評、批判するタイプだった。内面が外観と違って、ナイーブで多感で、いろんなことが見えてたんだろーが・・かたや、酒飲むと飲むわ飲むわで、さらに奥の奥の性根か獣性がでてきて、実に愉快な子豚になって、最後はひっくり返ってた・・・で、桜吹雪の唐池さんが、面白がって、よーく、子豚に酒飲ましてた・・・

はげ豚は男兄弟で、女に疎く、学生の合コンのときの前日の晩、なにしていいかわからず、とりあえず、ズボンに折り目入れようと思いつき、アイロンないから、布団の下にズボンを敷いて寝る、そんなもてないタイプだった。

社会人になって、女を泣かすよーになったと風のうわさで聞いたが、何のことはない、それはほんとに、ずけずけずばずば女の子に冷たく核心を突くよーな指摘をしつこく言って、ほんに女子社員を泣かしてしまうという意味だった・・

でも、男には好かれるタイプで、同志社の若い連中に、こうちさん、こうちさん、と呼ばれてたし、ずばずば後輩を指導してたが、後輩にも慕われてた・・あげくのはてに、じいさんを絞め落としたりしてた・・(恐ろしい)

柔道は人の性格がよくでてくる、ある意味、麻雀と一緒。文鳥の柔道は、とにかくうまくて強くて、柔らをよく知ってて、組手から違う、だから、私大の連中は、すぐ、この豚は小さいが柔道知ってる、というのがわかって、性格も、柔道界の男には慕われるタイプだから「こうちさん、こうちさん」になる。

でも、彼は、犬と一緒で、もーほの気は全くなかった。(後編に続く)

ところで、文鳥はにがしたのか?

 

 

 

 

 

 

 

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