ついでに、一番うれしかった試合は2回生冬のT大戦、、、25人戦で、犬は24番目か25番目で滑り込んで出れた、団体戦は初めてだった。べった争いしてたのは1年上の伏木さんだと思う、この方も特異体質の軟体動物でスネークといわれてた、卒業後、ヨガに凝って餓死寸前までいった人だ、犬も軟体犬だが断食はしたことない。
それで、そのべった犬、25人中最弱の2回生なのに、なんと前主将4回生の大男に当たってしまった、どーなることかみんなひやひやだったろーが、なんとか引き分けたのだった、試合中みんなの声援湧きあがり心強かったし、試合直後、4回生達の喜色満面の祝福を受け、藤本さんとかの笑顔も良く覚えてる、、犬はとにかく「先輩のほうが(あの相手より)強いです」とくりかえしてた。
翌年3回生冬のT大戦は京都で、主将の増子にあたったのだが、ガンガン攻めてきたから浅野返しが決まり左手が相手の背中にはまりこんでチャンスになってしまった、、2~3秒躊躇して、鉄砲が怖いのでその左手を帯から放した瞬間、竹林さんが「あっバカ!」と言ったのが耳に残ってる・・・試合中でも、結構、声は聞こえてるのだ。
七徳堂は、もう一つ衝撃を受けた試合がある。4回生冬、ロボットじいさんの最後の試合、どえらい怒声と罵声の渦の中引き分けたのはいいが、あまりの悔しさゆえか、ゆうことを聞かない脚をバシバシたたく音と慟哭があの広い七徳堂に響き渡った時だ、、、じじいはじじいなりに熱い思いがあったということで、これも感動的な一コマだった。
はなしは戻し、2回生冬、犬は三田高でかわいかった平洋子を七徳堂に呼んでいた。浮浪犬も50年前は都立高で、犬ではなくキツネと呼ばれてた、三田髙の雰囲気は男子校の文鳥には死んでもわからん、が、とにかくその中でも平洋子はかわいかった、キツネにはそう見えた。ついでながら、陸上部だった犬(当時はキツネ)は夏の軽井沢に合宿に行き女子高生と仲良く走って練習してた、一緒に走るんだから、しんどいわけがない・・・都立高の部活はそんなもんだった、が、楽しかった、ついでに言っとくと、陸上の試合には弁当持って女子高生が応援に来てくれるし練習中も写真撮られたりする、この犬がだ、、うそみたいだが本当なので書き留めておく、このへんは柔道部の連中には想像もつかんと思うが、もてようと思えば、そーいうサークル・スポーツがあり、柔道は臭いし、しょせん男の世界なのだ、が、それでいいのだ。
犬は東京に戻ると、とたんにシティ犬になるのだ、親友の林信夫(これも三田の柔道部、柔道はじめたきっかけはこいつの影響大)とつるんで、渋谷のデスコブラックシープとかにくりだして、横須賀から来たGIの横で、打ち込みしたり足払いしてたわけ、それで、ある日平洋子と飲もうとなって、彼女来たら、ますます可愛くなっててポーとしてしまった、まあ奈良女の◯◯とは比べようもない、なんせ彼女は当時、青山学院のフットボールのマネージャーでピカピカ20歳処女?の女子大生、というわけで、犬は、T大戦出れたら見に来てね、とお願いし、彼女は素直に応じてくれて、あの七徳堂にほんとに見に来てくれたのだった。彼女はT大側の集団の後ろで、ひときわ目立ってた、犬は内心喜んでた・・・という話、これも初公開かな?
続く