ハマスの言い分を聞いてみたい

戦争は、それぞれの正義がぶつかり合い、力で決着をつけるものもあれば、民族戦争といわれる、根絶やしに対するささやかな抵抗もある。前者は、欧米列強同士の、後者は、例えば新大陸でのインディアン戦争だ。大東亜戦争は、レイテ沖海戦でカミカゼが登場してから以降は、民族戦争の色彩が強くなってきて・・・最後は、ソ連参戦満州国崩壊、内地核2発で、屈服したわけだが・・・ぎりぎりで「壊滅」を回避できたのは、ほんによかったと思ってる。もし、本土決戦してたら、女子供が多数巻き込まれて戦後のベビーブームもなく、中國、朝鮮、米国から多数の移民が入ってきて、日本人のDNAも大きく変わり、当然、天皇制廃止、さらには昭和天皇は古い日本の「象徴」として絞首刑になった可能性すらある(中国の王朝交替と同じ)。実際、インカ帝国皇帝は処刑されてるし、インディアン戦争の酋長の子供らは、奴隷としてカリブ海の島に売られてる・・・

今回の、ハマスが仕掛けた戦争は、その大義、言い分をちゃんと聞いてみたい。当然、イスラエルからの苛烈な報復はわかってたろーから、人質とガザ住民、病院、「人道」を盾に、地下基地で頑強に抵抗して・・・イスラム諸国、国連、欧米諸国の、停戦を求める声、うねり、怒り、が高まることに期待したのだろーか(仮説)?

もしそーだとしたら、賭けに近い悲しい戦略だが・・・一度、ハマスの主張をしっかり聞いてみたいなあと思う、そして、ぜひとも「壊滅」を回避してほしい。

参考に、大東亜戦争開戦時の、大日本帝国側の主張を、下記に乗せとく(現代語訳)。勝てば官軍、勝者側の正義と歴史しか残らないが、日本側には日本側の大義が、かつてあった。同様に、ハマスにはハマスの大義があるのは間違いない、人間なんだから・・・

以下、開戦時の、天皇陛下のお言葉、

詔 書

神々のご加護を保有し、万世一系の皇位を継ぐ大日本帝国天皇は、忠実で勇敢な汝ら臣民にはっきりと示す。

私はここに、米国及び英国に対して宣戦を布告する。私の陸海軍将兵は、全力を奮って交戦に従事し、私のすべての政府関係者は務めに励んで職務に身を捧げ、私の国民はおのおのその本分を尽くし、一億の心をひとつにして国家の総力を挙げ、この戦争の目的を達成するために手違いのないようにせよ。

そもそも東アジアの安定を確保し、世界の平和に寄与する事は大いなる明治天皇と、その偉大さを受け継がれた大正天皇が構想されたことで、私が常に心がけている事である。
そして各国との交流を篤(あつ)くし、万国の共栄の喜びをともにすることは、帝国の外交の要としているところである。今や不幸にして、米英両国と争いを開始するに至った。
誠にやむをえない事態となった。このような事態は、私の本意ではない。

中華民国は、以前より我が帝国の真意を理解せず、みだりに闘争を起こし、東アジアの平和を乱し、ついに帝国に武器をとらせる事態に至らしめ、もう四年以上経過している。
幸いに国民政府は南京政府に新たに変わった。帝国はこの政府と、善隣の誼(よしみ)を結び、ともに提携するようになったが、重慶に残存する政権(蒋介石)は、米英の庇護を当てにし、兄弟である南京政府と、未だに相互のせめぎ合う姿勢を改めない。
米英両国は、残存する蒋介石政権を支援し、東アジアの混乱を助長し、平和の美名にかくれて、東洋を征服する非道な野望をたくましくしている。
(それだけでなく)与(くみ)する国々を誘い、帝国の周辺において軍備を増強して我が国に挑戦し、更に帝国の平和的通商にあらゆる妨害を与え、ついには意図的に経済断行をして、帝国の生存に重大なる脅威を加えている。
私は政府に事態を平和の裡(うち)に解決させようと、長い間忍耐してきたが、米英は少しも互いに譲り合う精神がなく、むやみに事態の解決を遅らせようとし、その間にもますます経済上・軍事上の脅威を増大し続け、それによって我が国を屈服させようとしている。
このような事態が続けば、東アジアの安定に関して我が帝国の積年の努力はことごとく水の泡となり、帝国の存立もまさに危機に瀕している。
ことここに至っては、帝国は今や自存と自衛のため、決然と立ち上がって一切の障害を破砕する以外にない。

皇祖皇宗の神霊をいただき、私は汝ら国民の忠誠と武勇を信頼し、祖先の遺業を押し広め、速やかに禍根をとり除いて東アジアに永遠の平和を確立し、それによって帝国の光栄の保全を期すものである。

御 名 御 璽(ぎょめいぎょじ=天皇陛下のお名前とその印章のこと)

昭和十六年十二月八日

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