沖縄戦の実相

この前、自民総裁選のときに、保守党百田がわざわざ沖縄に行き、その街頭演説で沖縄戦に言及して、日本は沖縄を本土防衛の捨て石にしたのではなく、必死に守ろうとしたことを力説していた。

街頭演説の中にあった、知覧から特攻隊が2000機近く出撃したこと、戦艦大和の水上特攻、軍民各10万が戦死し、軍の2/3は内地人、沖縄県民かくたたかへりの電報、宇垣中将の最後の特攻・・・などは、それなりの歴史好きなら知ってることだったと思う。

犬も歴史好きなので、単語を列挙する。

①義烈空挺隊

犬がはじめて知ったのは、ネット普及後で、出撃時の写真からだった。

奇跡的に1機が胴体着陸に成功し、11名?だっけ空挺隊が切り込んだもんだから沖縄の米軍占領飛行場は大混乱になった。出撃時のメガネ隊長の言動が映像に残っている・・・いい死に場所を得た、というか、男子の本懐を遂げることができる、というか、、、実にすがすがしい表情が印象的・・・。米軍側の記録にも、決死隊というものはこれほどの戦果を挙げろことができるものなのだ・・・、との記述があったと記憶。おまけながら、空挺隊への命令のなかには、飛行場のB29操縦して内地に帰還せよ、というTOPGUN2みたいな話もあり、実際操縦できる者が1番機に乗ってたらしい、ほんとかうそかしらんが・・・・

②馬乗り攻撃

初めて知ったのは、馬乗り攻撃を奇跡的に生き残った住民の手記だったと思う。上からドリルの掘削音が響くらしく、数日以内には掘削完了、ガソリン注ぎ入れて火炎放射器で着火して、洞窟内の人間は生きたまま焼け死ぬ運命・・・・軍も住民もお構いなしでやられた。

③トンボ

元沖縄知事大田さんの本(太田さんは鉄血勤王隊の生き残り)、「沖縄戦の実相」だっけ?米軍の偵察機(複葉機かセスナ?)をこう呼んだ。

トンボが砲爆撃ポイントを軍艦、砲兵、航空隊に無線し、明らかに住民の避難民とわかる隊列もお構いなしで吹き飛ばされた、とのこと。

④最南部の戦い

首里城陥落後、軍は残存兵力(この時点5万?)を最南部に撤退させ奇跡的に3万が最後の防衛線を敷くことができた。住民も軍民一体、一緒に逃げた・・・百田が演説した、住民の死者の2/3は軍が崩壊した後に・・・というのは首里城陥落後を指してる模様。

掃討戦に入ると一方的に殺されてしまう、海岸に逃げたら駆逐艦などの小艦艇に攻撃され、陸にいれば砲爆撃と銃撃、ガマや洞窟に退避すれば、入り口を埋められ馬乗り攻撃・・・・最後の1カ月はこんな逃げ場がない状態だったと推測できる。

⑤米軍司令官の戦死

包囲殲滅戦のさなか、なんと米軍司令官の中将が迫撃砲かなんかにやられて戦死した、怒った米軍は周囲数キロ内の村落を皆殺しにした。結果、その付近の住民はほとんどいなくなった・・・

 

いい悪いではなく、これが戦争で、勝つ側はいいが負ける側はこうなる。米軍側も、包囲殲滅戦にもかかわらず、あまりの損害の大きさに驚き、本土決戦すると損害50万と試算した・・・以後、ソ連参戦、原爆投下につながり、かろうじて本土決戦は回避できた、もし回避できなかったら沖縄戦と同様に本土も壊滅し、陛下も公開処刑?列島住民のDNAは大きく変わったかもしれないし、当然犬もいない・・・・

 

 

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